現代社会では,さまざまなデザインや用途のロボットが,生活空間で活用されている.本研究では,CaTARo(Care Training Assistant Robot)による,従来のハードスキル評価目的に加え,感情能力トレーニングの実施を目指した.データセントリックなアプローチにより,訓練用ロボットは,介護者のパフォーマンスにリアルタイムで連続的に反応する患者をシミュレートする.このデザインは,医療従事者がさまざまなシナリオ(患者の性格,特定のコミュニケーション状況など)で,対人コミュニケーションを練習するために役立つ.高齢者を模擬したロボットは,介護者がハードスキルだけでなく,ソフトスキル(非言語コミュニケーション,共感力など)を身につけ,安定した質の高いサービスを提供できるよう支援する.

アドバンスド・インテリジェント・システム研究室